[研磨の目的とは?]塗りたての塗膜に近づけるためにできること/群馬県伊勢崎市

群馬県伊勢崎市のオートクリーンベースです。

今回は、研磨についてです。

車のボディは一見きれいに見えても、

実際には洗車キズや水シミ、酸化によって本来の艶を失っていることがほとんどです。

その艶を取り戻すために必要なのが「研磨」という工程です。

・研磨の目的は「塗りたての塗膜のような艶」に近づけること

新車時の塗装は非常にキレイで(中には新車時でもくすんでる塗装もあります)、光がまっすぐ反射することで深みのある艶を放っています。

ですが時間の経過とともに、塗装の表面には微細なキズや酸化膜が蓄積され、表面が乱れていきます。

その結果、光が乱反射し、艶が鈍く、白ボケて見えてしまうのです。

研磨の役割は、そうした乱れた塗装表面を新車の時のような塗りたてに近い状態に近づけること。

表面を滑らかにすることで、光が均一に反射し、塗装本来の艶や透明感がよみがえるのです。

研磨=キズを消す行為?本当は「細かいキズへの置き換え」

研磨はよく「キズを消す作業」と表現されますが、厳密には少し違います。

実際には、目立つキズや乱反射の原因となるダメージを、より細かく目立たないキズへと段階的に置き換えていく作業です。

「ただ削る」のではなく「浅い傷しか残さない」ことが重要

当店ではこの研磨を、「ただ削る作業」ではなく「いかに研磨ダメージを残さない」と捉えてます。

できる限り塗装を残しつつ、どの工程でも余計な研磨ダメージを入れないことを意識しています。

研磨で、シロぼけたりくすんだりしたら本末転倒です。そんな塗装にコーティングなんてできません。

そのためには、

・使用するコンパウンドの特性をしっかりと理解する

・バフの選定

・塗装の状態の見極め

など、車ごと・状態ごとに適切な判断が求められます。

群馬県伊勢崎市より研磨後の画像

当店では、研磨の際に「マスタライズコンパウンド」という特殊な下地処理材を使用することがあります。

これは、極微細なファインセラミックスと特許取得の無機セラミック塗料を組み合わせたベースコンパウンドで、

研磨と同時に極薄のセラミック皮膜を形成しながら、塗装を極力削らずに整えることができます。

一般的なコンパウンドのように深い研磨ダメージを残さず、アルコール100%で脱脂しても戻りキズが出ない安定した仕上がりを実現。

柔らかい国産塗装にも対応し、塗装を強化・最適化する新しい発想の「ペイントチューニング」コンパウンドです。

コーティング前の研磨の仕上げでは最適なコンパウンドです。

それ以外のコンパウンドもしっかりと計算されて作られたコンパウンドしか使いません

バフも同様です。

 まとめ:艶を取り戻すには“余計な研磨ダメージを入れない”ことから

艶やかなボディに仕上げるには、まず“浅いキズしか残さない”ことが大前提です。

どんなに高価なコーティングを重ねても、下地となる塗装面が研磨ダメージでくすんでたりしたら、コーティング塗ろうがくすんだままです。

だからこそ、塗装の美しさを最大限に引き出すためには、「研磨」という工程がとても重要なのです。

表面的な艶ではなく、塗装そのものが放つ本質的な艶。

それを目指すために、私たちは一台一台と向き合いながら、丁寧に研磨を行っています。